卒業生の皆様へ
祝辞
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。このお祝いの式典に際し同窓会長として一言祝辞を述べさせていただきます。
本日、みなさんは充実した高校生活を送られた思いで深いこの校舎から旅立たれます。
振り返りますと将来を考えるこの3年間、世界が多くの難題に直面し、大人でも消化しきれないような出来事がたくさん起こりました。
感染症と人類の戦い。
地球規模の気候変動による様々な災害。
そして各地で今も収まらない紛争。
東日本大震災を経験した我々にとってより一層心が痛んだ能登半島地震による大きな被害。
これらの出来事は皆さんの将来の学びの選択に影響を与えたかもしれませんね。
科学による社会課題への挑戦や医療への志。芸術、芸能、スポーツを究めが世の中を元気にしたい。
社会や法律、経済のしくみや教育について学びたい。
国際社会、言語、国の歴史や風土について探究したい。
それ以外、今までの学問の枠にとらわれない学びはたくさんあります。
前例や過去の実績だけでは通用せず、新しい発想と行動力で課題を解決していく若い力が求められています。
そして、多様な価値観を認め、理解し自分の考えを伝えていく事が重要になるでしょう。
ちょっと身近なアンケートを見つけました「福島県在住の50才代が選んだ子供を入学させたい公立高校ランキング」第6位郡山高校。
さらに「福島県在住の主婦が選んだ」では第4位。
次に「女性が選んだ」では第3位。
そして「地元在住の30代以下が選んだ将来子供を入学させたい福島県の公立高校は」第2位だそうです。
これってまさに価値観の違いですよね。
それぞれ重視するものが違って当然。
学校に序列はありません。
何を学び、どう過ごし、その後の自分の人生と社会にどう生かすかです。
我校の教育が多くの県民の皆さんからの期待されているのは確かなようですね。
日本も労働環境や働き方が急速に変化しています。
皆さんがこれからの学びに対して信念と探求心を持ち、その後それぞれの分野での活躍されることを期待いたします。
保護者の皆様、本日はまことにおめでとうございます。
三年間の高校生活でのお子様の成長を見守られ無事本日の晴れ日を迎えられましたことのお喜びはいかほどのことかと存じます。
また、校長先生はじめ教職員の皆様、PTA役員の皆様、我が後輩たちの自主性を尊重され、それぞれの目標達成へ支援され続けられたことに感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
最後に卒業生諸君に。
我が校は伝統校や他校にはない存在感を常に放ち、学業、部活動の両面で新しい成果を出し続ける県内唯一無二の学校と評価されています。
それは皆さんが残してくれた足跡です。新しい文化と更なる歴史を立派に築いてくれてありがとう。あらためて卒業おめでとう。
諸君の健闘、大活躍を祈念します。
おお母校永遠に栄えあれ!
令和6年3月1日
福島県立郡山高等学校
第4代同窓会会長 中島 武彦
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